WordPressの更新通知が止まらないと思ったら、古いWordPressが残っていた
止めたはずのWordPress更新通知が届く
WordPressを運用していると、
「WordPressが自動更新されました」
というメールが届くことがあります。
今回のサイトでは、現在使用しているWordPressについて更新通知の設定を確認していたため、
「もう来ないはずでは?」
と思っていました。
ところが、再び更新メールが届きます。
最初は設定が効いていないのかと思いました。
しかしメールに記載された時刻を見て、少し気になる点がありました。
FTPで確認すると別のWordPressが存在した
現在使用しているWordPressは、
/cms/
に設置しています。
ところがFTPでサーバーを確認すると、
/wp/
という別のディレクトリが残っていました。
以前使用していた古いWordPressです。
さらにFTP上のファイル更新時刻を確認すると、
更新通知メールが届いた時刻とほぼ一致していました。
つまり更新されていたのは現在運用している /cms/ ではなく、
昔の /wp/ に残っていたWordPress
だった可能性が非常に高くなります。
原因が分かれば話は単純ですが、通知メールだけを見ていたら現在のWordPressが更新されたと思ってしまいます。
サイトをリニューアルしても古いWordPressが残ることがある
Webサイトを長期間運用していると、
/wp//wordpress//old//test//backup/
などに古いWordPressが残っていることがあります。
リニューアル時に新しいWordPressを別ディレクトリへ作り、切り替え後も旧環境を念のため残したケースです。
気持ちはよく分かります。
実際、古いサイトをすぐ削除するのは少し怖いものです。
しかし問題は、
使っていないWordPressでもサーバー上に存在する限りプログラムとして動く
ということです。
管理画面へアクセスできればログイン攻撃の対象にもなりますし、古いプラグインやテーマに脆弱性があれば侵入経路になる可能性もあります。
いきなり削除せずアクセスできない状態にした
今回も、
「使っていないなら削除してしまえばいい」
とも考えられます。
ただ、古いサイトには何が残っているか分かりません。
データベースとの関連もあります。
そのため、いきなりファイルやデータベースを削除するのではなく、
まず旧WordPressのディレクトリを外部から利用できない状態にする
ことにしました。
FTPから旧ディレクトリのパーミッションを一時的に変更してアクセスを遮断。
ブラウザからアクセスすると403 Forbiddenになることを確認しました。
これなら元に戻す必要が出た場合にも、パーミッションを戻せます。
403になればすべて安全というわけではない
注意したいのは、
403になったから永久に安心、という意味ではない
ことです。
今回行ったのは、古いWordPressが通常のWebアクセスから動き続ける状態を一度止めるための措置です。
最終的には、
- 本当に使用していないか
- 必要なデータが残っていないか
- データベースを共有していないか
- バックアップがあるか
などを確認したうえで、不要な環境を整理する方がいいでしょう。
古いWordPressは意外なところに残っている
WordPressの保守というと、現在表示されているサイトだけを見がちです。
しかし同じサーバー内に、
「昔使っていたWordPress」
「制作会社が作ったテスト環境」
「リニューアル前のバックアップ」
などが残っていることがあります。
しかもそれらが古いPHPや古いプラグインのまま動作していると、現在のサイト以上に危険な場合があります。
更新通知は異常を見つけるヒントにもなる
今回の場合、少し邪魔に感じた自動更新通知メールが、結果として古いWordPressの存在を見つけるきっかけになりました。
通知時刻とFTPのタイムスタンプを照合したことで、
「更新されているのはこっちだ」
と判断できたわけです。
WordPressで身に覚えのない更新通知が届いたら、
設定だけを見るのではなく、同じサーバー内に別のWordPressが残っていないか
を確認してみる価値があります。
長く運用してきたWebサイトほど、現在のサイトだけでなく、
サーバー全体を一度棚卸しする
ことが大切なのかもしれません。