OutlookだけIMAPメールを受信できない。Thunderbirdでは正常だった原因と対処
新しく作ったメールアドレスがOutlookで受信できない
先日、新しく発行したメールアドレスについて、
「Outlookに設定したがメールを受信できない」
という相談がありました。
メールサーバーはIMAP。
アカウントそのものはOutlookへ追加できています。
ところが、通常であれば表示されるはずの「受信トレイ」が見当たりません。
さらに少し不思議だったのが、一部のフォルダにはメールが入っていることです。
完全にメールサーバーへ接続できていないようにも見えません。
こういうトラブルの場合、最初からOutlookの設定を何度も変更するより、
サーバー側の問題なのか、メールソフト側の問題なのか
を先に切り分けた方が早く解決できます。
まずWebメールとサーバー側を確認
最初に確認したいのは、そもそもメールサーバーまでメールが届いているかです。
例えばWebメールが利用できる環境なら、
- メールアドレスとパスワードが正しいか
- 新着メールがサーバーへ届いているか
- 受信トレイが存在しているか
を確認します。
サーバー上にメールが存在しているのであれば、送信元やDNSよりも、クライアント側の問題である可能性が高くなります。
今回もアカウント自体が壊れているわけではなさそうでした。
そこで別のメールソフトを使って確認することにしました。
Thunderbirdへ設定すると普通に受信できた
同じメールアドレスをThunderbirdへ設定してみます。
すると、
普通に受信トレイが表示され、メールも受信できました。
これはかなり大きな情報です。
同じ、
- メールアドレス
- パスワード
- IMAPサーバー
- SMTPサーバー
を利用してThunderbirdでは正常に動いている。
ということは、少なくともメールサーバーそのものが原因である可能性はかなり下がります。
ここまで確認できれば、調査対象をOutlook側へ絞れます。
IMAPでは「フォルダ」が重要
POPと違い、IMAPではメールサーバー上のフォルダ構成とメールソフト側の表示が連動しています。
通常は、
- Inbox
- Sent
- Drafts
- Trash
- Junk
などのフォルダがあります。
ところがメールソフトによっては、サーバー側のフォルダとOutlook側のフォルダの対応がうまく取れないことがあります。
結果として、
「メールはサーバーにあるのにOutlookには見えない」
という状態になることがあります。
今回も、一部フォルダだけが見えているという症状だったため、IMAPフォルダの同期状態を疑いました。
Outlook側の設定を作り直す
Outlookでは、一度設定したIMAPアカウントの情報や同期状態が内部に残ることがあります。
そのため設定画面上だけ修正しても、期待した状態へ戻らない場合があります。
今回はOutlook側のアカウント設定を確認したうえで、IMAPアカウントをあらためて設定し直しました。
すると、
受信トレイを含めたフォルダが正常に表示され、メールも受信できるようになりました。
お客さんのPCでも同様に設定し直し、無事解決しました。
メールトラブルでは別ソフトで試すのがかなり有効
今回あらためて感じたのが、
メールが受信できない=メールサーバーの障害とは限らない
ということです。
特にOutlookは、Windows環境やMicrosoftアカウント、キャッシュ、同期状態など複数の要素が絡みます。
こういう場合、延々と同じソフトの設定を変更するより、
別のメールソフトで同じアカウントを試す
方が切り分けとして有効です。
Thunderbirdで正常ならOutlook側。
Thunderbirdでもダメならサーバーやアカウント設定側。
これだけでも調査範囲がかなり狭まります。
メール設定では「どこまで正常か」を確認する
トラブル対応では、いきなり原因を当てる必要はありません。
今回であれば、
- サーバーにメールは届いている
- IMAP接続はできている
- Thunderbirdでは正常
- Outlookだけ異常
と順番に確認していけば、自然と原因のある範囲が見えてきます。
Web制作の仕事をしているとメール設定の相談もよくありますが、こうした切り分け方を覚えておくだけで、かなり調査しやすくなります。
「メールが来ない」という一言から始まるトラブルでも、問題があるのはメールサーバーとは限りません。
むしろ、
正常に動いている場所をひとつずつ確認して、問題の範囲を狭める。
これが一番確実な解決方法だと思います。